今年(2015年)は世界遺産・高野山の開創1200年で、春から金堂の本尊初公開など、記念行事が目白押しです。
開創1200年の主な見どころ
春の開帳は終わってしまいましたが、8月28~30日には国宝「不動堂」内部が特別公開されます。さらに10月1日から11月1日まで春と同様の大規模な御開帳が復活します。
具体的には
- 壇上伽藍・金堂や金剛峯寺の本尊特別公開
- 重要文化財「徳川家霊台」内部の特別公開
- 霊宝館の高野山の御神宝公開 etc…。
今回は春の公開のときの旅行記です。(もう夏が終わりそうですが…。せめて、秋の公開時のお役に立てると良いなぁ^^;)
やはり遠い・高野山への道のり
まずは、ざっくりと高野山までの交通の説明です。
5月14日の夜、職場から直行で深夜バスに乗り、翌日の朝6時に大阪・梅田のバスターミナルに到着。JR大阪駅から大阪環状線内回りに乗って新今宮駅へ。
そこから南海高野線に乗り換えて橋本駅を経由し、極楽橋駅まで行きます。さらに高野山ケーブルに乗り換えるとやっと高野山駅に到着します。この時点ですでに9時少し前です。
さらに×2、街中にはバスに乗って15分ほど行かなければなりません。高野山はやはり秘境なのです^^。
お得な「高野山・世界遺産きっぷ」の落とし穴
さて、南海電鉄では「高野山・世界遺産きっぷ」という2日間有効の割引切符を販売しています。これは、南海鉄道の高野山までの往復運賃と山内バスの2日間フリーパスのセット、さらに金剛峯寺や霊宝館などの拝観料が2割引になるなど、とてもお得な切符です。
高野山で一泊してじっくり楽しみたい方にはぴったりな切符なのですが、ひとつだけ問題が…。実はこの切符、途中下車できないのです。なので、ついでに九度山の慈尊院に立ち寄ろうと考えていた私のような方は要注意です。
まず、往路で九度山へ行くことはできません。帰りにどうしても行きたい場合は、九度山で「ーきっぷ」を放棄して、新たに目的地までの切符を買い直すことになります。¥790余分にかかる事になるので、ちょっと痛いです。
それでも行きたい方は、バラバラに切符を買うよりも「高野山・世界遺産きっぷ」を利用した方が断然安いのでぜひご利用ください。
ちなみに、この切符は乗車駅によって値段が変わるのですが、九度山に立ち寄る場合、なんば・新今宮駅から買っても、(切符の放棄分のロスを減らすために)橋本まで普通切符で来て、橋本から「高野山・世界遺産きっぷ」を買っても¥10しか違いません。
…などと、いろいろと頭を悩ませつつ、高野山の壇上伽藍に9時20分に到着。
今回の旅の目的は4つ
- 初公開の壇上伽藍の金堂の本尊を見ること
- 16年ぶりの金剛峯寺の本尊を見ること
- 奥之院へ行くこと
- 霊宝館で「孔雀明王像」と一列に並んだ「八大童子立像」を見ること
いよいよ高野山観光が始まります。