高野山 奥之院参道~趣が異なる2ルート

奥之院は説明するまでもなく、弘法大師の御廟がある、もっとも神聖な場所です。世界遺産に登録された参道も人気ですね。

高野山奥之院入口

奥之院参道へはバスが便利

金剛峯寺から奥之院へは少し距離があるので、山内バスを使います。「金剛峯寺前」バス停もありますが、とても本数が少ないのです。「千手院橋」バス停まで歩いたほうが結果的に早いでしょう。「千手院橋」バス停まで5分ほどです。

この「千手院橋」バス停が、全てのバスが交差する山内バスの中心なので、路線に迷ったらここを基点に考えると分かりやすくなります。

逆に言うと、とても混みやすいバス停なので、時間帯によっては、ひとつふたつ手前のバス停で乗らないと乗れなくなることも。もっとも、この時期は臨時バスがたくさん走っていて、乗れないということはわずかでした。

ただし道路がとても混んでいるので、案内に書いてある目安時間はアテになりません。

「奥の院前」から歩くと変わった形の「企業墓」が

奥之院へ行くには「奥の院口」バス停から参道を2kmほど歩く方法と、終点の「奥の院前」バス停から行く方法があります。歩く距離は終点まで行くほうが半分ほどで済みます。私は、ラクをしようと「奥の院前」から歩きました。

ですがこの道、公園墓地内なので、よく写真に載っているような風情のある苔むしたお墓はないのです。杉木立もありません。もっと言えば世界遺産に指定されていません^^。

その代わり、誰もが知っている大企業の名称が付いたお墓(企業墓)がたくさんあります。会社の発展に貢献した社員や、工事の事故の犠牲者の慰霊のためのものです。一目でその企業と分かるような、変わった形の墓石もあって、どれも立派です。そして現代的。名刺入れまで設置されています。いつの時代の人も弘法大師のそばで眠りたいと思うのは不変だということでしょうか。

公園墓地の道も、途中から参道に合流しますので、散策気分を味わうことはできます。でも、やはり物足りないんですよねぇ。

高野山奥之院参道

人気コースは「奥の院口」から

結局次の日、「奥の院口」バス停からもう一度参道を歩き直しました^^。参道は見通しも良いですし、他の名所の参道と比べても歩きやすいほうです。しかしやはり古い参道なので、敷石が風化していて平らでなかったり、ちょこちょこ階段があるので、長く歩いていると膝に負担がかかるかもしれません。

杖を付いている方は先に御案内の「奥の院前」から行かれたほうが、新しい道なので安心です。有名な織田信長や豊臣秀吉の墓所・供養塔は参道に合流した先にあるので、この道を選んでも見ることができます。

逆に、戦国武将の墓所は「一の橋」から「中の橋」までの参道手前のほうに集中しているので、そちらに興味がある方は参道をすべて歩いたほうが堪能できます。有名な人の墓所には立て札があるのでわかりやすいです。

高野山参道

一口に供養塔といっても、それぞれ形が異なりますし、戦の勝者が必ずしも立派な塔(あるいは霊屋)ということでもないのがおもしろいところです。それでも豊臣秀吉の墓所はひときわ大きいです。

また、武将だけではなく、法然上人など他の宗派の開祖の墓碑もあります。

参道は凛とした空気を感じるのですが、(結構早い時間でも)人が多いので、お墓特有のうす気味悪さというものはありません。でも一般的な観光寺院でありがちな、スピーカーで説明をしている人はいないので、落ち着いて散策できます。

お逮夜ナイトウォークも人気

もし、20日に高野山に宿泊されるのでしたら、ぜひ「お逮夜ナイトウォーク」に参加してみてください。

これは宿坊協会主催で毎月20日(弘法大師の月命日が21日。その前夜がお逮夜)に無料で行われているイベントです。案内人は付きませんが、19時に出発し、一の橋からそれぞれ提灯を持って参道を歩きます。奥之院燈籠堂では僧侶による法話を聞けます。

また、毎年8月13日には「高野山万燈供養会(ろうそくまつり)」が行われます。こちらは有名な奥之院の年中行事です。

残念ながら実際に参加したことはないのですが、昼間とは違う荘厳な空気を感じるそうです。また、道なり並べた蝋燭の明かりが幻想的なので、体験しないのは実にもったいないとのこと(友人談)。

高野山万燈供養会

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