5/12~17まで1日2回、根本大塔でプロジェクションマッピングが開催されていました。大事なシンボルに、強いライトを当てても良いのかなと心配になりますが、昭和のものだから良いのかな。
私は夕食が遅かったので20時10分からの第二回公演を見ました(一回目は19時20分~)。
宿泊先の明王院が壇上伽藍のすぐ裏なので、20時過ぎに出発(ギリギリ^^;)。平日(金曜日)でしたが、壇上伽藍は人でいっぱいでした。
今回の高野山参拝で一番の感動
今回のプロジェクションマッピングのテーマは「高野山1200年の光ー南無大師遍照金剛ー」。
弘法大師へ報恩謝徳の祈りを捧げるメッセージです。プロジェクションマッピングと聞くと、シンセサイザーか録音した音楽に合わせて映像が変化する程度だと思うでしょう?
今回は声明と和太鼓のライブ(?)との競演です。
声明は奈良から平安初期にはじまる仏教の伝統的儀式音楽で、邦楽の基になったものです。特に、高野山の声明は「南山進流声明」という流派なのだそう。「お経」ではなく、「音楽」なんですね。
無料でしたので軽く考えていましたが、ものすごい重厚感で感激しました。たぶん、この日一番の感動かも(奥之院・徳川家霊台、ごめんなさい)。
心が引き込まれる一体感
まずはひとりの声明から始まります。
だんだん声明を唱える人数が増えて和太鼓と合わせてプロジェクションマッピングが変化します。
声明はじめ、それぞれの一体感がすごいんです。後で合成したのではないかと思うくらい、まさにぴったり!
根本大塔の柱をイメージさせる映像の回転とともに別の回転模様が加わると、妙に不思議な動きになってトリップしそうになってきます。全く、うまく伝えられないのがもどかしい限りです。
その他にも、天から散華が降ってきたり、弘法大師や三鈷杵が浮き上がってきたりと本当に幻想的でした。
和太鼓とレーザーの競演や、声明とプロジェクションマッピングの競演など内容もとても濃かったです。30分の上映予定とのことでしたが、あっという間でした。
公演終了後には、写真撮影用にもう一度プロジェクションマッピングのデモを流してくれました。至れり尽くせりです。
たとえ有料でも、もう一度ぜひ見たい!
それほど完成度の高い公演です。
これでやっと大満足の一日が終わり、宿坊に帰りました。