高野山 宿坊巡り

高野山には117の寺院があり、そのうちの52寺が宿坊です。そして、そのすべてで御朱印をいただくことができます。

その中には、芸術的にも優れた仏像・仏画が安置されているところ、歴史的に重要な役割を果たしたところ、霊場のひとつに数えられているところなどなど…、実に多彩な面を持っています。

今回は、これまでご紹介した寺院以外で御朱印をいただいた宿坊を順不同でご紹介します。

(誤って宿坊の写真をすべて削除してしまったらしく、御朱印の画像のみになります。ご了承ください)

熊谷寺

837年に建立された古刹で、場所は奥之院参道入口のすぐ向かいです。真言宗のお寺ですが、浄土宗の開祖・法然上人や浄土真宗の開祖・親鸞聖人と縁があり、法然上人二十五霊場の番外札所でもあります。

さて、法然の弟子に、法力房蓮生(ほうりきぼう・れんせい)という方がいます。もとの名は熊谷直実。「熊谷寺」の名の由来となった方です。

有名な平家物語によれば、息子ほどの若者ながら立派に立ち振る舞う清盛の甥・平敦盛を、心ならずも討ち取ってしまったことで世の無常を感じ、出家をしたのだそう。

このお寺は蓮生法師の父祖の菩提寺で、平敦盛を含む源平両氏の戦没者大追悼会を高野山で行ったときに、法然上人たちと共に滞在したと伝えられています。

ちなみに蓮生法師は、岡山県の「栃社山(とちこそざん)誕生寺」や京都府・長岡京にある「西山浄土宗総本山光明寺」など、現在でも有名な寺院を幾つも開基した偉いお坊様です^^。

御朱印は2種類。右が本尊。左側が法然上人二十五霊場のものです。

高野山熊谷寺御朱印

恵光院

熊谷寺の隣(刈萱堂寄り)にある恵光院。明智光秀の菩提寺です。

阿字観や写経、奥の院ナイトツアーなど無料体験が豊富で人気の宿坊です。また、PCスペースがあったり、無料Wi-Fiがつかえたりと他の宿坊と比べるとオープンで、外国人も多く宿泊しています。国外に弘法大師の教えを広めることに力を注いでいるのかもしれませんね。

さてこちらでも御朱印は2種類いただけます。左は毘沙門堂の御朱印なのですが、「金剛院」とあります。恵光院の兼務寺のようです。こちらの毘沙門天は弘法大師作と言われています。

高野山恵光院御朱印

普門院

徳川家霊台の昔の拝殿を本堂として使用しているので、天井に葵の紋がびっしり。向拝の彫刻もなかなかのものです。

寺宝として弘法大師が自ら讃文を書いた絹本着色「勤操大徳肖像画(国宝)」を所有しています(現物は霊宝館に預けている)。

石組みを巧みに配置して造りこまれた庭園も一見の価値あり。

普門院御朱印

常喜院

大師教会のすぐ脇にある赤いお地蔵様が目を惹く宿坊です。金剛峯寺のすぐそば、「六時の鐘」の前にあり、壇上伽藍や霊宝館も近いので、観光にも非常に便利な場所にあります。

赤地蔵は赤ちゃんのようにぷくぷくとしたお姿で、膝を崩して座っています。

正式には「恵宝地蔵尊」と呼ばれ、福徳・財福を自ら生み出し、人に限らず、命あるものすべてに分け与えてくれるのだそう。

このお地蔵様以外にもお堂の中にはたくさんのお地蔵様が安置されていて、およそ人生で思いつく悩みにはすべて応えてくれそうです^^。

高野山常喜院御朱印

今回ご紹介した宿坊以外にも、まだまだ歴史ある宿坊がたくさんあります。気になる宿坊は櫻池院。隣の武田信玄の高野山における菩提寺・成慶院もよってみたいです。

アクセスMAP