高野山 奥之院御廟の廻り方~堪能するために

橋を渡った正面にある建物が「奥之院燈籠堂」です。

高野山等奥之院

900年以上燃え続ける「消えずの火」

金剛峯寺の回で話題にした真然大徳が創建したお堂で、信者によって2万基以上が献灯されています。

信者には白川上皇をはじめとする皇族から、両親の供養のために自分の髪を売って献灯した貧しい女性まで、身分を超えてたくさんいます。彼らが献じた灯籠の中で特に有名なのが、祈親上人(きしんしょうにん)が献じた「祈親燈」と白河上皇が献じた「白河燈」です。ふたつを合わせて「消えずの火」と呼ばれ、900年以上燃え続けています。

この「祈親燈」は、祈親上人の勧めで貧しい女性(お照さん)が髪を売って献灯したと言う説もあり、「貧女の一灯(ひんにょのいっとう)」とも言われます。

さて、「長者の万灯より貧者の一灯」ということわざがあります。金持ちがその力で多くの寄進をするよりも、貧しい人が真心を込めてする寄進のほうが尊いという意味。これは「阿闍世王授決経」という経典に載っている、古代インドを舞台にした説話から生まれたことわざですが、「消えずの火」はこれになぞらえた話のようです。

この燈籠堂でいちばんの見所なのですが、何せ遠い^^;。オペラグラスを使ってやっと見ることができました。

塗香でお清め

ところで、高野山は参拝の方法にも特徴があります。

一般に参拝者はまず手と口を水で清めますが、高野山では塗香(ずこう)でお清めをします。香りは丁子(クローブ)香をいちばん強く感じました。これを両手のひらですり合わせて使用します。

ここで注意がひとつ。

お香はあくまで植物の皮などが原料なので、化粧品の練香のように薄く塗り伸ばせば消えるというものではありません。欲張ってつまむと、あとで手の汗でベタベタしてきます。そして、触ったものが着色します!

ウコンという、草木染の染料にもなるものが入っているので、白いシャツに付いたら落ちません(経験済み^^;)。

お参りの際は、塗香はごく少量を取ることをオススメします^^。

弘法大師御廟

弘法大師

お参りが済んだら、左手に進んで燈籠堂の裏手に回ります。

その前に、堂内で奥之院限定のお守りやお札を売っていますので、興味のある方はどうぞ。一生に一度しか使えない巻物や指輪など、変わった形のお守りもあります。(指輪はかなり安っぽいつくりなので、普段使いはしづらいです^^;)

燈籠堂の裏手が真の弘法大師の御廟です。燈籠堂内でも「消えずの火」の向こう側の窓越しに見えています。とても立派な門です。

お坊さんが集団で読経しているのを聞きながら、一緒に拝ませていただきました。気が集中して、まっすぐ芯を通されたような気分で、とても心地良かったです。やっとたどり着いたなぁという安堵感もありましたけど。

弘法大師と対面できる場所

燈籠堂の外側を一周したら、次は地下へ移動します。御廟を通って一周してくると入口が分かりやすいのですが、燈籠堂の中から行く場合は、右手に進みます。地下への階段に、特に案内はありません。薄暗いので、入って良いのかなぁ?とちょっと不安になりますが、ここは勇気を奮ってぜひ行ってみてください。

地下にも燈籠がたくさんあり、通路の両側に小さい弘法大師像が一面にならんでいます。弘法大師の壁で自分の位置が分からないまま進むので、まるで弘法大師の迷路です。小さい弘法大師像は5万体以上あるのだとか。

この弘法大師の通路を歩いていくと、途中で右手に大きな念珠と五鈷杵(三鈷杵の先端の尖ったところが2つ多いもの)が置いてある奥行きのある一角に着きます。

ここを正面に見た先が、弘法大師が今も実際にいらっしゃるところです。御廟の前では地上と地下に分かれていますが、ここですと目線が合う、というイメージでしょうか。

かなり薄暗く、正面に掲げられている肖像画も、何とか輪郭が分かるかな?程度です。大きな仏具は触ることができますので、皆さん撫でて弘法大師との縁を結んでいました。

縁を結んだ後は、そのまま通路を進行方向に進んでいくと、元の出入り口に戻ることができます。これで奥之院の参拝は終了、また参道を戻ります。

アクセスMAP

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