高野山 宿坊に泊まる~明王院

高野山の参拝客はここに宿泊せずに下山する方も多いですが、せっかく来たのですから、夜の静寂にある高野山を体験したい方もいるでしょう。高野山にはたくさんの宿坊があり、そのような参拝者を受け入れてくれます。

今回、私は「高野山別格本山 明王院」という宿坊に宿泊しました。位置的には壇上伽藍の裏なので、とても静かですが便利な場所です。

明王院門

宿坊について

高野山には117の塔中寺院があり、そのうちの52寺が宿坊を営んでいます。

宿坊とは善光寺の回でも触れましたとおり、宿泊施設を兼ね備えた寺社のこと。一部、宿泊者条件があるところもありますが、一般的には誰でも泊まれる民宿に近いものがほとんどです。

民宿と違うところでは、朝の勤行があります(自由参加のところが大半)。オプションとして、写経や阿字観などの「体験」ができる宿坊も。そういう点では宗教との橋渡し役も担っていますね。

部屋はトイレ付きの個室もありますが、ふすまで仕切られた部屋が多いです。

お風呂はほとんどが共同で、時間は早めに閉まります。朝シャンはあきらめましょう^^。その代わりに宿泊費は抑えられています。

とはいえ、現在では精進料理に力を入れたり、温泉があったりする贅沢な宿坊もあります。お酒も飲めて快適に過ごせます。

宗教施設ですから、旅館と同様のサービスを求めるのは無理です。でも、そんなに身構えていくところでもないんです。

たとえば今回宿泊した明王院では、ケチケチ旅行が多い私にしては珍しく、「貴賓室」に泊まってしまいました。理由は単純。予約が遅すぎて、他に空きがなかったから^^;。ですから、二間続きでヘタな旅館に泊まるよりずっと広いです。

明王院客室2

明王院客室

実際に宿坊に泊まってみると

明王院は高野山の117の塔中寺院の中でも初期に建てられたお寺。さぞかし歴史ある建物だろうと想像していました。しかし、火災でなくなってしまったんですね。現在のものは平成15年再建とのこと。なので写真の通り、部屋もきれいでしょう?

占有の庭も立派。

明王院庭

明王院庭2

明王院庭3

食事も部屋でいただきますが、二間あるので、準備が整うまで部屋の端に縮こまっている必要もありません。(一般的には、食堂に宿泊客が集まって食べることが多いです。)

食事はもちろん、精進料理。自炊では砂糖を使わないせいかもしれませんが、甘みの強い味付けでした。割烹屋さんの味というよりは、おばあちゃんちの味に似ているかも^^。

明王院夕食

追加で出てきました。

明王院夕食2

こちらは朝食。

明王院朝食

食事が終わると、布団も敷いていただけます。この部屋にはテレビがないので、鐘の音を聞きながら、静かに旅行記をまとめたり、翌日の予定を確認したりして過ごしました。

明王院は赤不動で有名な宿坊

明王院は近畿三十六不動霊場の35番札所です。本尊は赤不動明王(重文)。諸説ありますが、日本三不動のひとつです。残りは京都・青蓮院の青不動と滋賀・園城寺(三井寺)の黄不動。どちらも国宝。ちなみに、この三不動は立像ではなく、画像です。つまり、掛軸。

赤不動明王画像は、修行中に感得した不動明王の姿を、智証大師(弘法大師の甥)が、自分の頭を岩に打ち付け出した血を絵の具に混ぜて、その姿を写し取ったものという伝説があります。(良く似た話をつい先日書いたような…^^;)

この赤不動は年に一度(4/28)の開帳ですが、今年は1200年記念ということで4/28~5/3まで見ることができました。開帳時に宿泊した人は朝の勤行で拝観できます。私はちょっと行くのが遅かったので、見ることができず…残念。

高野山では52の宿坊すべてで御朱印がいただけます。明王院の御朱印はもちろん赤不動明王です。

高野山明王院御朱印

同じ高野山内に36番札所もあります。徳川家霊台のすぐ近くです。

さあ、翌日に備えて後はゆっくり休養を…。

まだ、しません。一日は終わっていません^^。

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