高野山 1200年記念の御朱印~苅萱堂と金剛三昧院(開創1200年特別開帳)

「奥の院前」バス停からバスに乗り、「苅萱堂前」で下車すると目の前に苅萱堂があります。
もし奥之院参道を歩いてきた場合は、一の橋から国道371号(バスが走っている通り)沿い、徒歩3分ほどです。

高野山苅萱堂

唯一、御朱印に開創1200年の印がいただける「苅萱堂」

苅萱堂は親子の名乗りをできないまま、僧侶として師弟関係を結び、高野山で共に修行した「刈萱親子」の話を額絵にして展示しているところです。入口から反時計回りに一周するとお話がわかります。

この説話は「石堂丸物語」とも言われ、能や浄瑠璃をはじめ、あらゆる伝統芸能の題材にもされています。ちなみに、私が長野の旅行記で書いた刈萱親子の物語はここで仕入れた知識が6割ほどです。

こういう話に興味がない方には、あまり足が向かない場所かもしれませんが、こちらでも御朱印がいただけます。特に高野山の御朱印は、開創1200年記念の特別な印がないのでちょっと寂しいのですが、唯一、苅萱堂の御朱印は記念印を押していただけるので貴重です。

高野山苅萱堂御朱印

寺印に開創1200年の文字が入る宿坊「金剛三昧院」

刈萱堂から、金剛峯寺方向へ進み、「とらや薬局」という時代を感じる薬局の脇を入ってまっすぐ行くと、金剛三昧院があります。案内の石碑がとらや薬局の脇に立っているので、道に迷うことはないと思います。

金剛三昧院門

創建は北条政子、源頼朝公の菩提を弔うために建立しました。後に、政子自身や鎌倉三代将軍実朝の遺骨も納められたのだそう。

金剛三昧院本堂

こちらは宿坊ですが、御朱印の寺印のところに「高野山開創1200年」の文字が入っています(一般的な角印よりかなり大きいです)。

開創1200年記念印が御朱印に残されるのは、私が知る限りではこの2ヵ所のみです。

金剛三昧院御朱印

「金剛三昧院」では秘仏開帳も

御朱印からもわかる通り、金剛三昧院は宿坊ではありますが、世界遺産に含まれています。また、国宝の多宝塔をはじめ、重要文化財の愛染明王など、たくさんの文化財があります。(西国愛染十七霊場の17番札所になっています。)

金剛三昧院多宝堂2

この多宝堂は滋賀の石山寺に次いで日本で2番目に古いものです。もちろん、高野山では(建物としても)最古です。今回は開創1200年記念として、運慶作と伝わる多宝堂の秘仏、五智如来が開帳されました(こちらも重文です)。

五智如来とは密教の金剛界五仏(大日如来=中央、阿閦如来=東、宝生如来=南、阿弥陀如来=西、不空成就如来=北)のことです。立体曼荼羅みたいなものですね。

この中央の大日如来には頼朝公の遺髪が収められていると言われています。あまり大きくはありませんが、すべて丸顔で、とても美しい顔立ちです(前三体しか見えませんけど)。どちらかと言えば女性的。

失礼ながら、高野山でやっと芸術的な仏像に出会えました^^。特に大日如来はきれいですが、北条政子像に顔が似ています。自分をモデルにしたのでしょうか?

五智如来の開帳は、弘法大師御入定1150年記念大法会以来、公式には31年ぶりです。(こっそり開帳しているのかもしれませんが)

なので、通常¥300の拝観料が¥500になっていました。

金剛三昧院多宝堂

今回はお寺の諸事情ということで拝観できませんでしたが、一般的には不動明王のほうが有名です。

政子が人気仏師・運慶に依頼して作らせた、頼朝等身大の坐像念持仏とのこと(運慶作と伝わるのは五智如来と一緒)。金剛三昧院の本尊です。お寺の案内としてよく使われている写真は、この不動明王です。

本当はこちらに宿泊したかったのですが、高野山に行こうと思い立つのが遅くて、すでに満室でした。宿泊すれば寺内の文化財や仏像を見ることができると思うので、機会があれば泊まりたい宿坊のNo.1です。

最後に境内にある和歌山県の天然記念物、樹齢400年の「シャクナゲ」をどうぞ。

金剛三昧院石楠花

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