高野山 壇上伽藍(開創1200年特別開帳)

5月中旬の金曜日、9時半。高野山内バスの「千手院橋」バス停から歩いて7~8分、やっと壇上伽藍に到着しました。

報恩法会中は金堂の拝観不可

参拝客でいっぱいになったところを想像して壇上伽藍に行ったのですが、初公開の金堂の本尊を拝観するための列は思ったほどではありませんでした。

高野山金堂

案内の方に聞くと、報恩法会があり、その合間に一般の参拝客を入れるので、いつ拝観できるか分からないとのこと。一般の人が少ない理由に納得。

それでは先に御朱印をいただこうと御供所に並びました。10名ほどだったので、それほど待たないと思ったのですが…。

納経所での一コマ

御朱印のことをよく知らず、お客さんの御朱印帳を預かってきただけのバスガイドさん。お客さんの御朱印帳にはすでに高野山の御朱印が書かれています。そのページに重ね印にするのか新たに書くのかで、書き手の方とずっと押し問答をしていました。

「適当にやっといてくれればいいわ」と言うガイドさんと、それはできないという書き手のお坊さん。たくさんの時間と手間をかけて集めてきたことを知っていると、いい加減なことはできないと思うのですが、興味がない人にとっては確かにどちらでも良いことかもしれませんね。

他に、御朱印を書いていただいている間も、受け取った後も、20分間ずっとしゃべり続けた女性がいて、結局このお二方で50分かかりました^^;。

御朱印は根本大塔と金堂の2種類をいただけます。すでに右側のページを使用していた私の御朱印帳を見て、「このページは奥之院で書いてもらって、次のページに並べて書きましょうか」と提案していただきました。

高野山壇上伽藍御朱印

新たな発見もありました。

御朱印をいただいている外国人をはじめて見ました。その方たちはバックパッカーのようで、渋い無地の御朱印帳をお持ちです。結構ページが埋まっていて、慣れていたようでした。

何かあやしい偵察者みたいになっていますが、御朱印も世界的になったものだと本当に驚いたもので^^。日本人でも知らない人がいるのに、どうやって情報を仕入れたのでしょうか。

外国人は宗教に対して信念がありそうなので、こういう場所で何を感じるのかも興味深いところです。

さて、御朱印をいただいた後も、金堂の拝観はできなそうだったので、さきに根本大塔へ向かいました。通常は金堂も根本大塔も拝観料が¥200必要なのですが、開帳期間中は無料でした。

高野山根本大塔

根本大塔は昭和12年の再建だそうですが、真新しいほどきれいで、中の柱に描かれている十六大菩薩の色彩も鮮やかでした。

高野山の両界(金剛界と胎蔵界)曼荼羅は二枚一組です。立体曼荼羅はその2枚の両界曼荼羅を融合して、真言密教の完成形を表現しているのだとか。

テレビなどでは正面からしか見ることはできませんが、根本大塔は中で一周することができます。十六大菩薩の表情がみんな違うということは知っていましたが、方角によって肌の色が違うということは始めて知りました。

三鈷の松・穴場は?

その昔、弘法大師が修行を終えて帰国する際、日本で真言密教を広める起点を定めるために中国の浜辺から三鈷杵(よく弘法大師像が握っている仏具)を投げました。それがこの松に引っかかったので、高野山が開かれたと言われる、伝説の松です。

高野山三本松

普通の松葉は二つに分かれていますが、この三鈷の松には3つに分かれているものがあり、それを見つけて持っていると幸せになれるという、四つ葉のクローバー的な言い伝えがあります。老若男女問わず、みんな三又の松を探していて、時間を忘れそうになります^^。

見つけるポイントは、朝早くに松の木から離れたところを探すこと。木の近くは、取り尽されてしまっているので、見つけるのは困難です。吹き溜まりを探すのも手ですね。ちなみに私は見つけられませんでした(その後、あるお店でおまけとしていただきました)。

そのほかにも、1200年記念行事として172年ぶりに再建された中門など、壇上伽藍で見るものはたくさんあります。金堂の一般参拝が再開されるまで、時間をもてあますことなく見学できました。

追記:
高野郵便局の風景印に三鈷杵がデザインされていましたので、ご参考まで。風景印についてはまた別の機会に書きたいと思います。

高野郵便局風景印

伽藍金堂の本尊開帳は創始以来初

伽藍金堂の本尊は弘法大師千百年御遠忌の昭和9年に、高村光雲によって彫られた阿閦如来です。密教の頂点=大日如来のイメージがありますが、本尊は違うんですね。

本尊完成から80年ほどですが、歴代本尊を含め、創始以来初の開帳になります。かつて、明治政府による文化財調査のための開扉請求があった際にも答えなかったとか。

壇上伽藍でコンサートを開催するほどなので、柔軟思考なのかと思いきや、やはりその辺りは強気です。

「そろそろ法会が終わりそうよ」という、一般参拝者同士の情報交換で並び始めて20分、やっとご本尊を拝むことができました。といっても、ほとんど立ち止まることは許されず、外から手を合わせるだけでしたが。

日差しが強い分、堂内が暗くて白い本尊がぼわ~っと浮かんでいるという程度にしかわかりませんでした。近くを歩いていたお坊さんに何時まで拝観できるのか聞いてみたところ、「日によって変わるけど、たぶん夕方5時前なら大丈夫」とのこと。

壇上伽藍だけで2時間近くもいてしまいましたので、帰りにまた寄ろうと思いつつ、次の金剛峰寺に向かいました。

アクセスMAP