三の酉・十番稲荷神社 初授与の限定御朱印

酉の市のこの日、東京・麻布の中にあって庶民的な町、麻布十番にある「十番稲荷神社」を訪れました。都営地下鉄大江戸線または東京メトロ南北線の「麻布十番駅」から徒歩5分ほどの距離にあります。

十番稲荷神社入口

地元商店街に溶け込む神社

十番稲荷神社は、末広神社と竹長稲荷神社が合併してできた神社で、現在のかたちになってから比較的新しい神社です。

地元「麻布十番商店街」の通り1本隔てたところにある小さな神社。10人も上がれば一杯になりそうな境内は、普段はとても静かです。

十番稲荷神社

この神社は地元商店街と密接な関係にあり、商店街の納涼まつりの日には、神社の御朱印にも風鈴形の記念の印を押していただけます。それがまた、とてもかわいいのです。

納涼まつりは毎年8月下旬に2日間開催されます。

港七福神

この十番稲荷神社は港七福神の1社です。

一般的に七福神巡りでは、巡拝する寺社に七福神のいずれか祀る神様がいるものです。ところが十番稲荷神社は七福神の誰でもなく、「宝船」をお祀りしています。ですから港七福神は8社でできており、正月の七福神巡りでは「宝船」の御朱印がいただけます(正確には成人の日までいただくことが可能)。

宝船の御朱印は珍しいので、これを目当てに参拝される方も多いかも?

一狐、二蛙、三??

一富士、二鷹、三茄子は初夢に見ると縁起が良いとされるものです。では一狐、二蛙、三??は?

十番稲荷神社では昨年(2014年)から、酉の市に合わせて御朱印に押していただける記念の印が新しくなりました。以前は「酉の市」という印でしたが、現在は酉の日の順番によっても違う印になっています。

たとえば、一の酉では狐のシルエットが、二の酉では蛙のシルエットの入った印が押されています。昨年は二の酉までしかなかったので、三の酉のデザインは不明でした。

そして今年、三の酉がある年回り。宝船のデザインか、あるいは動物繫がりで狛犬か?

ワクワクしながら参拝してきました。

そして答えは!

十番稲荷神社御朱印

…まさかの、キツネと蛙のそろい踏み^^。

ちなみに右の御朱印が通常いただけるものです。今回は墨書きしていただけませんでしたが、混んでいなければ「大鳥大神」と入れていただけます。朝イチで伺うより、少し遅めに参拝したほうが混んでいなくて墨書きをいただける可能性が高いかもしれません。

蛙のなぞ

さて、一の酉の狐は「お稲荷様」ですから良いとして、なぜ二の酉が蛙なのでしょう。

話は江戸時代。現在の麻布地域がほぼ、焼き尽くされるほどの大火に見舞われる事件がありました。その中で、備中成羽領主、山崎主税助の屋敷のみが類焼を免れます。人々の間では、邸内の池の大蛙が水を吹きかけて猛火を退けたのだという噂が流れました。

この領主は「上の字様」と呼ばれるお札を配るようになり、それは防火・火傷のお守りとして篤く信仰されるようになりました。それに合わせて、大蛙は火除けのシンボルに。

この言い伝えを受けて十番稲荷神社では「かえるお守り」を授与しています。だから蛙が二の酉に登場しているのです。(平成20年より「上之字御守」も復活)

ちゃんと蛙様もいますよ。でも階段の影にいるので見落としがちです。今は少し苔が生え始めたところ。あと100年くらいせっせと水をかけてお参りすれば、立派な緑の蛙様になりそうです。

十番稲荷神社かえる

ところで、この大蛙がいた「がま池」と呼ばれる池は、もともと500坪もあったのだそう。さぞや水の撒き甲斐があったことでしょう。

最近、境内に新しい蛙様が増えました。その名も「満願成就のかえるさん」。開運招福を願って一人一枚ずつ丹念に金箔を貼って作られた金色の蛙様です。(写真は反射が入って、ちょっと見づらいのですが)

十番稲荷満願成就のかえる

専用の願い札付きのお守りもありました。

この後、新宿・渋谷・横浜と酉の市巡りをしてきましたが、そのお話はまた次回。

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