本堂前の御朱印所で2時間半並んでも、まだ時間は朝9時です^^。善光寺には本堂以外にも御朱印をいただけるところがたくさんあります。
大勧進
まずは大勧進。天台宗のお寺です。
山門のすぐ手前横にあり、門構えも立派です。天台宗大本山であり、善光寺25院の本坊です。また戦国時代には善光寺の本尊が時の権力者によって持ち出され、あちこちに移されました。本尊不在となった善光寺は荒寺となりましたが、ここを守ったのがこの大勧進の僧侶とされています。
御朱印は本尊と智証大師作といわれる不動尊の2種類あります。
こちらは番号札制だったので、いただけるまで15分ほど日陰で休ませてもらえました。
大本願
次に大本願。善光寺創建(西暦642年)よりある尼僧寺院で、開山はなんと蘇我馬子の娘!尊光上人です。西暦で言われてもピンときませんが、大化の改新より前ですからね。蘇我馬子なんて伝説のような名前も、実在の人なんだぁという実感が湧きます。ちなみに浄土宗大本山。善光寺14坊の本坊です。
もっとも、大勧進が天台宗、大本願が浄土宗というのも、明治に入ってから分けられてしまったことのようです。
御朱印は2種類。本尊と文殊菩薩(この方の字が柔らかくて好き)です。
大本願では、はじめ40分くらい並びました。混雑時には一度に1種類しかもらえません。文殊菩薩の御朱印は雲上殿に行った後、列が短くなっていたのでもう一回並んでいただきました。なので書き手さんが違います。
ここにしかない珍しいお守り
ところで、こちらの大本願では面白いお地蔵さまがいます。その名も「ひとにぎり地蔵尊」
かなり不気味な形ですが(失礼^^;)、心が不安定になったとき、左手でギュッと握ると安らぎとパワーをいただけると書いてありました。平成24年建立。握るにはかなり大きいんですけどね。考案は現在の上人様。
この「ひとにぎり地蔵尊」、お守りとして大本願で授与されています。ひとつ¥1,000。こちらはちゃんと握れます^^。ちなみにインターネットでも購入可能です。
手作りのため、一つずつ形や大きさが違うらしいのですが、袋に入っているのでどれに当たるかわかりません。そして一度手にしたらほかの誰にも触らせてはいけないのだとか。
これは母の友人の受け売りで、母も一つ持っています。ですが、触らせるどころか見せてもくれません^^。信心深くない人ですが、おかげさまでさしたる不安もなく過ごしているようです。
<追記>
急にこちらをご覧いただく回数が増えたので調べてみたところ、2016年から「ひとにぎり地蔵」の御朱印が授与されているようです。そして、このお守りも「かわいい」と大人気…。(かわいい…ですか?)
雲上殿
大勧進と大本願は長野駅から見て本堂の手前にあります。それとは逆に本堂の裏手を出て坂を上っていくと、雲上殿という納骨堂があります。あこがれの善光寺で眠りたいという人が多いのでしょう。
善光寺のHPの地図にすぐ近くにあるように書かれていたので、せっかくだから行ってみました。
ところが!
歩けど歩けど一向に着かない…。そして坂はどんどん急に…。道を間違えたのかと思い、一度坂を下りて道を尋ねたのですが、「この道をずっと行ったところ。」という答えだったので、また上り直し。
結局25分ほどかかりました。本堂の御朱印所で並んでいる間に熱中症気味になってしまったので、この坂はホント辛かったです。せっかく行った雲上殿の写真を撮ることも忘れるほど。でも入口は撮りました。
そして、いただいた御朱印がこちら
このあと、見晴らしの良い木陰で1時間ほどバテていました。
なお、善光寺ではこの他に、忠霊殿(書置きのみかも?)と経堂(改修中)でも御朱印がいただけるようです。