中尊寺 金色堂 三代の仏像を見比べると

中尊寺の金色堂は、誰もがため息をつくほど美しい…お墓です。

毎年多くの観光客が訪れていますが、皆さん揃って熱心に見ているのが仏堂の装飾。でも、たまには違う視点から金色堂を楽しんで見ませんか?

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美しい須弥壇の下には

はじめに書きましたとおり、金色堂には藤原家四代の遺体が安置されています。

中央の須弥壇に初代・清衡。向かって左手の西南壇に二代・基衡。右手の西北壇には、三代・秀衡と四代・泰衡の頭部(さらし首になった後に戻された)がそれぞれ安置されています。

埋葬はされていません。ですから良くも悪くもその姿は現存していて、学術調査もされています。

その不気味さを払拭して余りある華麗なお堂は、蒔絵や螺鈿などの漆芸、彫金をはじめとする金工芸のみで装飾されています。絵や彩色による装飾をしていないものは他に例がありません。

でも、この眩い姿に戻ったのはつい50年ほど前。昭和の修復後です。美しい姿を拝める私たちは良い時代に生まれてきたのです^^。

各須弥壇の仏像に注目

時流による変化

ということで、皆さんお堂の華麗な装飾に目が行くわけですが、置かれている仏像だってとてもすばらしい出来です。それだけではなく、他にはない特色があります。

それは、金色堂内に同じ仏像が3組あり、須弥壇ごとに仏像の制作時期が異なること。これによりトレンドや表現方法が変わり、同じ仏像でもはっきりとした違いが見えるようになりました。

しかも、各須弥壇の諸仏の配置は同じなので見比べて楽しむことができるのです。

具体的には阿弥陀如来を中央に、脇侍の観音菩薩と勢至菩薩。さらに外側には3体ずつの六地蔵。前衛には持国と増長天がいます。

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須弥壇ごとの仏像の特徴

《中央壇》のものは秘仏・一字金輪佛頂尊と同じように、人のような柔らかそうな体つきをしています。また、あらゆる線の表現が柔らかく、やさしい印象です。頬もぷくっと丸く出ていてかわいらしく、親近感があります。

他の像が「おっとり型」なのに対し、かっこいいのが持国・増長天立像。ポーズや袖の舞い上がり具合がダイナミックで躍動感があります。それゆえ、静かな佇まいの中で少し違和感も感じます^^;。

向かって左側の《南西壇》の仏像は小顔ですらっとしています。ウエストが細くて顎も小さい、モデル体系です。

なお、阿弥陀如来像が不釣り合いに小さいのは他所から持ってきたからだといわれています。

2つの須弥壇の仏像に対し、右側の《西北壇》は線が太く、筋肉質。顎は角ばっています。線がくっきりと単純化されているので、プラモデルを作ったらいちばん完成度が高くできそう^^。

個人的に西北壇の阿弥陀如来像の顔がいちばんハンサムだと思います。

…と、ここで問題が。

仏像入れ替わりの怪

一説によると、各須弥壇に置かれている仏像が入れ替わっている可能性があるそう。

例えば、中央壇の二天王像はもとは西南壇のもので、本来のものは現在、西北壇にあるものだという説があります。

確かに中央壇のものは腰が細くて西南壇ぽいし、逆に西北壇のものは太いですから、入れ替わったほうがしっくりするかも。

私が諸仏を見比べたとき、いちばん違いがわかるのが腹(腰)と頬でした。

脇侍の観音菩薩と勢至菩薩、六地蔵は創建当時のままとのことなので、時間軸で見比べるならこちらが良いかもしれません。

機会があったら見比べてみてください。おもしろくなって、ずっと居座ってしまいます^^。

御朱印帳を購入予定なら金色堂がお勧め

納経所は覆堂の入口を入った右手にあります。種類は少ないですが、お守りや御朱印帳もあります。

御朱印帳は他の中尊寺の売店でも扱っていますが、ここで購入すると、特別に金色堂の御朱印を見開きで書いていただけます。

まぁ、「金色堂」の文字を斜めに書いてあるだけなので、それほどこだわる必要もないかもしれませんが、念のため書き添えます。

ちなみに下は普通の御朱印。

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金色堂を出ると、道沿いに経堂や金色堂旧覆堂も見ることが出来ます。

経堂は中尊寺では金色堂に次いで古い建造物です。

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旧覆堂は16世紀から現在の覆堂に変わるまで金色堂を守ってきました。こちらも重要文化財に指定されていますので、お見逃しなく。

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中には額絵と秀衡たちの800年遠忌の回向柱があるだけですけどね。

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