那谷寺 開創1300年記念開帳

北陸新幹線の終点・金沢駅からJR北陸本線で粟津駅へ。そこから那谷寺行きのバスに乗り込み20分弱。途中には粟津温泉があります。温泉街としては小さいですが、歴史ある立派な旅館が多いです。一説には那谷寺と同じ1300年の歴史があるとか。

那谷寺行きのバスで拝観時間に合うものは1日3便しかありません。小松駅が始発ですが電車の接続の相性が悪いので、粟津駅から乗車したほうが便利です。歩いても行けるのですが、1時間ちょっとかかります。

場所によってがらりと景観が変わる寺

山門をくぐると両側を樹木に囲まれた参道が長く続きます。このお寺は苔が美しいことでも知られます。そのために梅雨時を狙ってきたのですが、この日はまさかの乾燥注意報発令中^^;。せっかくの苔も少し元気なく見えました。

参道を進むと急に視界が開け、左手の池の先にあの「名勝・奇岩遊仙境」が見えてきます。もとは海底噴火の跡といわれ、さらに風雨に晒されてこの虫歯のような形になったそう。717年に泰澄大師がご本尊を安置した場所で那谷寺の起源とされる場所です。階段が刻まれていて、以前はここを歩けたのですが、現在は通行禁止になっていました。

ちなみに奇岩遊仙境の入口のすぐ手前に「不動明王の霊水」があり、念珠などにその霊水をかけるとその力を分けていただくことができるのだそう。お寺の人気スポットです。

その先に「清水の舞台」に似た重文の本殿があります。

秘仏のお姿は

今回の目的は開創1300年記念の御開帳。

通常33年毎に開帳されている本尊・十一面千手観音菩薩像は本殿に祀られています。そのお姿は黒くて小さく、丸顔で優しそうですがさっぱりとした顔立ちでした。もとが小さいので、その頭上の化仏や手は精密につくられた根付けのような細かさです。

いかんせん遠いうえに小さいので、光背ばかりが光り輝き(これも梵字入りでよくできたものですが)、低倍率の望遠鏡がないと黒いお姿はただの影のように見えてしまいます。

お手綱を握ってご縁を結んだらその周囲を回る「いわや胎内くぐり」をして三重塔へ向かいます。

その間にある大池。暑い中での参拝にはこの景色が最大の癒しでした。

後半は重文の建物が目白押し

あまり大きくはありませんが、繊細な造りの三重塔。獅子の彫刻も素敵ですが屋根の微妙な反り加減が秀逸です。近づいてよく見ると、角度を緻密に調整した細い材を並べて作られていることがわかります。これは写真ではうまく撮れませんでした。ぜひ実物を見てください。見惚れます。

内には胎蔵界大日如来が安置されています。三重塔の華麗さと比べると素朴なお顔…。

実際に歩くことはかなわなかった「奇岩遊仙境」も、途中の展望台から全景を見ることができます。少し高い位置から見下ろすので、参道から見る印象とは少し変わります。

その先には平安時代の不動明王を祀った護摩堂があり、もう一つ有名な鐘楼と続きます。

失礼ながら「頭でっかち」でバランスが悪そうですが、説明書き曰く「入母屋造・檜皮葺の純粋な和様建築で袴腰の上部まで石造となっているのは、全国でも例がない」という貴重なもの。

御朱印は「金堂華王殿」で

山門をくぐってすぐ左手にある、順路としてはいちばん最初に拝観する場所「金堂華王殿」は1990年の再建。中には木曽檜の寄せ木つくりで7.8mの十一面千手観音立像が安置されています。ライトノベルの挿絵になりそうな現代的なイケメンの仏様です(一番上の写真参照。ちなみにこれは秘仏ではありません)。

向かって左手に御朱印所があり、年内は記念印が押されます。

向かいの売店で開創1300年記念の散華も購入しました。

特別拝観で¥200が別にかかりますが、三代目加賀藩主・前田利常が実際に住みながら那谷寺の再建を指揮したという書院や名勝指定の庭園を見ることができます。

庭園には3つに割れた自然岩を阿弥陀三尊に見立てた「三尊石」も。

普門院に入らないのはもったいない

金堂華王殿のそばにある普門院は一見お土産屋さんですが、中は宝物館になっています。数は少ないですが、毘沙門天像や風神雷神像など見ごたえのある仏像もあります。

また、こちらで売っている「胡麻豆腐」には延命長寿・無病息災の祈祷をされているので、お土産としてだけではなく、お見舞いとしても最適。柔らかめの食感ですが、胡麻の味が濃いです。

赤箱(白3個=¥1,026)と黒箱(白・黒・小豆=¥1,080)があります(写真は黒箱の中身)。

帰りのバス停には気を付けて

門前の売店の前に小松バスのバス停があります。紛らわしいところにありますが、これは現在使われていません。

本当のバス停は正面の道を7~8分歩き、信号を渡って右折したところにあります。乗り遅れないようにご注意ください^^。

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