御朱印ラリーは金食い虫

以前、マナーの話題の中で御朱印代の相場について少し書きました。手間を考えれば数百円の御朱印代は高くないと思っていますが、参拝までには以下の費用が別途必要です。

御朱印代以外にかかる費用がこんなに!

拝観料

観光寺社以外でも維持費として徴収しているところがあります。特に御開帳などの特別期間は¥1,000を超えることも。

御朱印は本来、納経の証。現在でも参拝の証です。拝観料をケチって参拝もせずに御朱印だけもらうということはあり得ない話です。ですからこの部分を削ることはできません。

御朱印帳

もはや必需品というよりもコレクターズ・アイテムと化しています。寺社のオリジナル御朱印帳を購入する場合、1冊¥1.000~2,500前後。その寺社の特徴を捉えたデザインが多く、「てらたび」の記念品として手頃です。

ですが、「いつか使うことになるから~」という浪費家特有の言い訳も見え隠れ(?)して、行く先々で購入しているとかなりの出費に。

さらに最近は御朱印袋・しおり・書置き用クリアファイル…etc.と種類も多彩。お守りの横に置かれていると何かご利益がありそうに見えて、欲しくなるんですよ、これが^^。

御朱印帳3

旅費

近所へ散策するとき以外に必要となる旅費。

交通費やガソリン代などの移動費用は形として残らないので、できれば抑えたいところです。でも所要時間に反比例するので、落としどころを決めましょう。

宿泊費も同様に快適さの兼ね合いで値段が決まります。

旅費は削ろうと思えばどこまでも削れますし、豪華な旅行を望めばお金をかけることもできるので振り幅が大きいところです。

まぁ、家族や友人と一緒のときにあまりカツカツなのも…ね。

物欲のための浪費か生活の潤いか

使ったお金はあなたのコレクション費用

御朱印収集のみが目的になってしてしまうと、御朱印代のみならず上記の金額がすべて収集のための費用となります。場合によっては御朱印1枚が数万円にもなり、もうお金持ちの趣味の域です。

そう考えて、単純にコストを下げようとすると、今度は御朱印をいただける近くの寺社を手当たり次第に回りたくなります。到着早々御朱印をもらい、参拝もそこそこに次の寺社へ…とスタンプラリー化することに。

そればかりにとらわれてしまうと視野が狭くなり、せっかく遠方まで出向いたのに訪れた寺社の思い出も何も残りません。

御朱印の枚数が増えれば単価は下がるでしょうが出費総額は変わりません。せっかく大金をかけて収集しても、熱中するほど飽きやすいものです^^;。

絶対に完集できるものではないので、数を競っても無意味ですし。

財布

無茶な札所巡りを強行した結果の後悔

数年前、地方の小さな霊場の記念総開帳がありました。気づいた時には期末目前で、バスツアーなどはすでに終了していました。それでも、どうしても行きたくて知人とタクシーをチャーターして回ったことがあります。

一度にご本尊を拝めることも魅力でしたが、記念の印が押された御朱印がほしかったのです。ちなみに、普段は不在や書置きが多い小さな霊場も、御開帳時には手書きの御朱印をいただけることが多いです。

タクシーには案内に長けた運転手さんがついてくださり、親切に御朱印の手配まで全部やっていただきました。門前にタクシーをつけてくれるので、広範囲に散在している札所を順打ちするのもラクラク。超快適な札所巡りでした。

でも…

慌ただしく回ったせいで、一つひとつのお寺の記憶があまり残っていないのです。とても良い出会いもあったので全くの無駄遣いだったとは思っていませんが、もったいないことです。

手元に残ったその御朱印帳はちょっと苦い思い出になってしまいました。たぶん、私の「てらたび」の中でも一番高額だったのですが。

家族で行った温泉旅行の途中で参拝した神社の御朱印や、紅葉の名所のお寺の御朱印など、楽しい思い出と一緒の御朱印は見返しても楽しい。もちろん、寺社に対する畏敬の念は必要ですけれど。

御朱印帳5

たくさんの時間とお金と手間をかけて行くのですから、御朱印だけを目的にしないで、ぜひ仏像や建造物、あるいはその土地の風物など、いろいろなものをゆったり観賞してみてください。

それだけでも楽しいだけの「消費」から知識や気持ちのゆとりを生む「生きたお金」になります。

御朱印収集は楽しい趣味です。ですから殺気立って集めるのではなく、ゆったりとその時間も楽しんでほしいと思います。御朱印をただの金食い虫にしないで。

まぁ、「あれも見たい」「これも見たい」で毎度スケジュールぎゅう詰めになってしまう私が言える立場ではないのですが^^;。

今回は、自分への戒めを込めて書いてみました。

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